ざるの代わりにもやし用バッグでもできます。
ざる又はバッグは直射日光に当たらないようにすれば部屋のどこに置いてもかまいません。
温かい所に置くと、バッグよりざるの方が発芽のスピードが早くなります。
ボールに水をためてその中に入れ、水を出しっ放しにして小麦のもやしをやさしく手でかき回してあげます。 そしてよく水を切ります。
小麦の種1カップで直径8センチ、高さ4センチのパン1個つくれます。 あまり大きくはありませんが、ふわふわのパンと異なり、ずい分食べごたえがあります。
栽培を始めてから丸2日たつと、1つの太い芽と3本の細い根が伸びてきて、芽の長さが小麦の長さと同じくらいになります。その時に収穫します。芽の長さがそれ以下でもそれ以上になっても、おいしいパンは出来ません。
芽の長さがそれ以下でもそれ以上になっても、おいしいパンは出来ません。
芽の長さがパンの出来上がりを左右しますので、この収穫の時期を逸さないことが肝腎です。夏と冬ではその時期が丸1日ぐらい違ってきます。春秋はざるに移してちょうど丸2日、夏はそれより早くなり、冬は丸3日ぐらいかかります。
夏はバッグの方が中が涼しく保てるので適しています。
芽の長さが短すぎると
小麦のでん粉や蛋白質の変化が少ないので、よくすりおろせません。固いパンになり甘みにも欠けます。芽が長く伸びすぎると変化しすぎて、穀類から野菜に変わっているためおいしいパンになりません。
成分が芽や根の成長に使われすぎているからです。また芽や根には水分が多く含まれていますから、パンの生地にした場合、水分が含まれすぎることになり、甘みはあるかわりに焼き上げるとパサパサの感じになります。
芽の長さが小麦の長さよりもちょっと短いか、同じくらいの時点で収穫すると
表面に亀裂の生じないしっかりしたパンが焼きあがります。芽が小麦よりも少し長いか同じ位のものですと、表面に2、3本亀裂の生じることもありますが、かみやすく甘みの強いパンになります。これは好みの問題で、どちらにもそれぞれの良さがありますから、作り比べてみて下さい。
収穫したらすぐにすりおろします。
もやしは生きていますから、ざるやバッグから器にとっても放っておくと芽がどんどん伸びてきます。ですから、収穫したらすぐにすりおろしてください。すりおろすのはフードプロセッサーを使うと非常に上手くできます。
【注意】
もやしをすりおろす時、すり鉢を使っても出来ないことはありませんが、女性にとってはかなりの重労働で、時間もかかります。しかしフードプロセッサーだとほとんど瞬時にできてしまいます。
また、ふつうのミキサー、ブレンダー、ジューサーではすりおろせません。
なめらかにすりおろせたパン生地は、まな板等の上で1~2分こねます。
こねる時、手を湿らせた方が生地が手につきにくくなります。
しかし、あまり濡らしすぎると水分が加わり出来上がりにひびきますので注意してください。
こねたら高さ4センチの丸いパンを作ります。
1カップの小麦ですと直径8センチ前後の大きさになります。
オーブンのトレーにゴマや亜麻の種等を平らに敷き、その上にパンをのせて焼きます。
この方が焼きあがった時にトレーからはがしやすくなり、形がくずれません。
オーブンの温度は120度で2~2時間半です。
ここがポイント!
パンの上を押してみて、固くしっかりしていれば焼きあがりです。パンの中の方は、しっとりしていて、表面だけ固くなっているのが理想的です。
熱に弱いビタミンなどの栄養素を出来るだけ保とうと思えば、80度くらいにまで下げ、そのかわり加熱時間を長くします。
100度で焼いた場合は3~3時間半です。
こんな一工夫も!
バリエーションとして、レーズンや、シナモンを入れてもよく、またさつまいもをすりおろして一緒にこねて焼くと、かすかにかんころ餅の風味がしておいしくいただけます。
また、焼く前に、キャロブパウダーを生地の上にふりかけると、チョコレート風になります。小麦の代わりにライ麦でもつくれます。
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