リンスできない時・猛暑の時

もやしは1日に2回リンスできれば一年中を通して室内で栽培できます。

夏以外でしたら1日1回のリンスでも(成長のスピードは落ちますが)栽培可能です。もし栽培中どうしてもリンスできない状態になった時、冷蔵庫を使う手があります。

ポリ袋をかぶせたまま冷蔵庫に入れておけば、発芽期以外でしたら1日リンスしなくても生き続けています。この時はスーパーのレジ袋を使ってもかまいません。

発芽期のときも1日以上留守になる場合は、一応出かける前にリンスし、ポリ袋に入れて冷蔵庫に仕舞い、帰宅してから栽培を続けてみて下さい。思いのほか強い生命力があるものです。

また真夏、室温が30度を超すと、ポリ袋の中はそれ以上の温度になり、もやしが腐敗する原因になりかねません。

その兆候を具体的にいいますと…

  1. 悪い臭いがする。
  2. ふにゃふにゃ、ぐちゃぐちゃの感じのもやしが混じっている。
  3. 茶色に変色してくる。

この中で臭いがもやしの傷みを知らせる最初のサインです。臭いを感じたらすぐにリンスして、冷蔵庫にしまうようにすれば、上記の1以外の状態は起こらなくて済む場合が少なくありません。

元気なもやしは茎がかたくしっかりしていて、白く輝いています。傷みはじめると、やわらかくなって茶色く変色し、水っぽくなったりします。そうする前にざるの底を見て根の状態を調べることも必要です。

葉にあらわれるよりも早く根が傷みだすからです。傷んでしまった根は茶色っぽくなって、乾いています。

そうなっていたらすぐに冷蔵庫にしまいます。

真夏の暑い盛りには、そうした兆候があらわれていなくても、最初の収穫をした後は、リンスして冷蔵庫に入れる必要があります。そして何時間か明るい所に出してやります。そうすると緑が濃くなっていきます。

もやしをたくさんつくりすぎて、傷む前にちゃんと収穫しきれないとか、食べきれないという場合にも、冷蔵庫に入れると悪化が防げます。

冷蔵庫に入れても、もやしの成長は止まりません。ただスピードが落ちるだけです。

ですから冷蔵庫にはいろいろな使い途があります。暑い季節には夜冷蔵庫に入れておいて昼間外に出すのもよい方法です。あるいは、数時間だけ涼しい時間に外に出して緑化させる。またポリ袋をしばらくはずしておく(二葉が出る前は厳禁)など。

冷蔵庫にしまってからはリンスの回数は1日1回以下に減らします。

もやしの根に多少水分があるような状態が常に保たれていることが必要です。これを目安にリンスの回数を1日1回あるいは2日に1回と加減して下さい。ざるはポリ袋に入れて仕舞って下さい。もやしは霜に弱いので、製氷室のそばには置かないよう注意が必要です。

アルファルファはもやしの中でも非常に強く生命力のあるもやしです。発芽率の悪い種を選ばない限り、そうそう失敗はありません。

発芽率が悪いと、ざるの底に発芽しない種がたまってそこから腐敗してきます。

温度が高くても発芽率は落ちてきますので、梅雨どきと夏のあいだは、もやしの茎が立って、ある程度成長した時点ですっぽりざるからはずし、底にたまっている発芽していない種を除いて、またざるに戻して下さい。

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